りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

読書

生成AIで世界はこう変わる

今井翔太さんの「生成AIで世界はこう変わる」を読みました。まずは、強化学習とか自己教師あり学習、教師ありファインチューニング(Supervised Fine-Tuning)、人間からのフィードバックに基づく強化学習(RLHF:Reinforcement Learning From Human Feedback…

ChatGPTは神か悪魔か

「ChatGPTは神か悪魔か」を読了。正直評価は難しい。この本、山口周さんのラジオ番組で知って購入したけど、AIに関する論客たちが一章ずつを担当する形の、ある意味論文集。ところが、最初の落合陽一さんの章は正直自分には良く分からなかった。これで、ちょ…

生成AI革命

野口悠紀雄先生の「生成AI革命」を読みました。いつもながら、説得力があり、刺激的な内容。最後の方にシンボルグラウンディング理解と言っているのは、記号設置問題のことだと思う。今井むつ美先生は、AIは設置しないため人間のように理解できないという解…

人生後半の戦略書

アーサー・C・ブルックスさんの「人生後半の戦略書」を読みました。前半は流動性知能と結晶性知能の話。流動性知能とはいわゆる「頭の回転の速さ」や「地頭の良さ」などその人本来の頭の良さを表す知的能力で、この能力は「これまでに遭遇したことのない状況…

夜明けのすべて

瀬尾まいこさんの「夜明けのすべて」を読みました。先日映画鑑賞した作品。映画は映画として良かったのだけど、恋人ではない若い男女がお互いの病気を知ることから、お互いを気遣い、思いやる関係になっていくところがちょっとしっくり来なくて、原作に手を…

世界で一番やさしい考え方の教科書

榊巻亮さんの「世界で一番やさしい考え方の教科書」を読みました。今年はなんだかたくさん本を買って読んでいるけど、最初に完全に読了した本がこの本になりました。「世界で一番やさしい・・・」はシリーズで「会議の教科書」と「資料作りの教科書」があっ…

仕事のできる人が見えないところで必ずしていること

安達裕哉さんの「仕事ができる人が見えないところで必ずしていること」を読みました。いつもながら、なるほどなと思うこと多です。非常に勉強になりました。 ちょっとメモしたこと。 ・人生を変えるのは、一発逆転の出来事ではなく、些細な日常の習慣です。 …

日本国史(下)

田中英道さんの「日本国史(下)」を読みました。昭和の部分に少し右傾化、ナショナリズムのようなものを感じたけど、上巻から通して読んで、求めていた日本人観のようなものが整理できたような気がする。特に、自然との共生、神道と仏教の根付き方、そして…

日本国史(上)

田中英道さんの「日本国史(上)」を読みました。正直、もっと以前にこの本に出会っていたかった。田中さんって、「新しい教科書をつくる会」の会長だったんですね。以前は大分その活動に入れ込んでいたので、その時この考えに出会っていればもう少し日本の…

どうすれば日本経済は復活できるのか

野口悠紀雄先生の「どうすれば日本経済は復活できるのか」を読みました。一言でいうと、日本は政府と日銀の経済政策の誤りで、いつの間にか日本が貧しい国になってしまったという話。正にデータオリエンテッドな論理展開で、日本経済の課題と、何故そうなっ…

日本を覆う8割の絶望と2割の希望

辛坊治郎さんの「日本を覆う8割の絶望と2割の希望」を読みました。正直2割の希望というのがあまり感じられなかった。政治に対する不信、牽制機能としてのマスコミの機能不全。全体を通してそれしか伝わらなかったような気がする。判らなすぎる未来のことを考…

言語の本質

今井むつみ先生と秋田喜美先生の共著である「言語の本質」を読みました。この本を読みたかった理由は記号接地問題をもう少しきちんと理解したいからでした。AIには本当の理解ができない。それは接地していないからという記号接地問題。これをもう少し学びた…

学びとは何か

今井むつみ先生の「学びとは何か」を読みました。この本から学ぶことばかりで、本がマーカーで大変なことになってしまいました。まず、覚えておかなければならないのは「スキーマ」という言葉。文章を読むとき、行間を補うために使う常識的な知識のことらし…

ハヤブサ消防団

池井戸潤さんの「ハヤブサ消防団」を読みました。言わずと知れたテレビドラマの原作です。今回はテレビドラマが先行していて、どうしてもこの先のストーリーが気になったので原作を買って読んでしまいました。だいぶアレンジされているようだけど、改めて宗…

熟達論

為末大さんの「熟達論」を読みました。熟達へのプロセスを「遊」「型」「観」「心」「空」の5つに分けて説明。 これはあくまで自分流の解釈だけど、最初の「遊」は何よりも対象に興味を持つということではないかと思った。面白いからやる。夢中になって取り…

湖の女たち

吉田修一さんの「湖の女たち」を読みました。「悪人」や「怒り」を読んだ時ほどの何とも言えない心の衝撃はなかったけれど、さすがに映画化されるだけあって、考えさせられる作品。 薬害問題と介護施設の不審死。それを追いかけて行った先に旧満州の731部隊…

三島由紀夫が復活する

小室直樹さんの「三島由紀夫が復活する」を読みました。正直消化不良です。冒頭は二二六事件から始まる。確かに二二六事件は謎も多いし、不可解なところも多い。大恐慌から農村での困窮が背景にあり、財閥などが私腹を肥やしていたのは事実。政治が機能して…

すごい独学術

石動龍さんの「すごい独学術」を読みました。石動さんの実績は素晴らしいし、書いてあることはごもっともなのだけど、概ね普段自分がやっていることと似ているなというのが正直な感想。強いて言うと、石道さんほど時間をかけていない気がするので、単純に時…

仏教は宇宙をどう見たか

佐々木閑先生の「仏教は宇宙をどう見たか」を読みました。「倶舎論」の世界観の解説書である。倶舎論とは、釈迦牟尼の教え「阿含経」をベースとした体系的仏教書といわれる「アビダルマ」のうち最も完成された形のものといわれている。正直、難しくて一度読…

仕事の結果は「はじめる前」に決まっている

大島祥誉さんの「仕事の結果は『はじめる前』に決まっている」を読みました。いかにもマッキンゼーというか戦略的コンサルティングファームの人が書きそうな内容。言っていることは全然間違いなく、確かにそうなんだろうなというもの。 一番大事なことは全体…

絶対わかる論文問題攻略法

左門至峰の「絶対わかる論文問題攻略法」を読みました。先日読んだ「やはり僕の論文は間違っていた。」はこの本の副読本といわれていたので、正規の教科書を!と思って読んだのだけど、エッセンスは「やはり僕の論文は間違っていた。」でも十分だったかなと…

やはり僕の論文は間違っていた。

左門至峰さんの「やはり僕の論文は間違っていた。」を読みました。最近ずっと仏教とか脳神経関係の本や記事を中心に読んでいて、なかなか理解が進まないところもあったのと、秋のIPA試験のことが少し気になっていたのでネットを見ていたらこの本を見つけまし…

犀の角たち

佐々木閑先生の「犀の角たち」を読みました。2回目。科学と仏教の共通点を探る・・・というわけではないのだけど、自分としての結論を出すなら「科学は神なき世界を人間という存在を拠り所にして、納得できる物質的世界観を作らなければならなくなってきた」…

街とその不確かな壁

村上春樹さんの最新作「街とその不確かな壁」を読みました。前半は本当に遅々として読み進められなかったのだけど、半分を超えてから一気に読んでしまいました。夢を読む人、村上春樹さんの定番だなと思ったけど、あとがきを読んで、この作品の原型が夢を読…

残酷すぎる人間法則

エリック・パーカーさんの「残酷すぎる人間法則」を読みました。いつものように、エビデンスのある、ある意味残酷な、そしてリアルな現実を教えてくれる本なのですが、記憶に残ったのは「孤独」がいかに幸福度を下げるのか、というところと、最後の結論らし…

頭のいい人が話す前に考えていること

安達裕哉さんの「頭のいい人が話す前に考えていること」を読みました。まず、「知性」と「信頼」を同時にもたらす7つの黄金法則から。 黄金法則1:とにかく反応するな 黄金法則2:頭のよさは他人が決める 黄金法則3:人はちゃんと考えてくれてる人を信頼…

冒険の書 AI時代のアンラーニング

孫泰三さんの「冒険の書 AI時代のアンラーニング」を読みました。アンラーニングとあるように、教育のアップデートが根底にあるところ。アップデートっていうのはとてもうまい表現で、こういう表現はなかったけど、バージョンアップではなくアップデートなん…

ランサムウェアから会社を守る

LACの「ランサムウェアから会社を守る」を読みました。最近、社内でIT-BCP訓練というのをやっているので、少しは参考になるのかな程度の期待値でしたが、中身ははるかにそれを凌駕する内容でした。良かった。とにかく初動が大切なのはわかっていたのだけど、…

国宝 花道篇

吉田修一さんの「国宝 花道篇」を読み終わってしまいました。嵌りました。作品を読み進めたいのだけど、読み終わってしまうのが残念、そんな作品に久しぶりに出会ったような気がします。丹波屋、五代目花井白虎が亡くなってしまったとき、三代目花井半二郎が…

国宝 青春篇

吉田修一さんの「国宝 青春篇」を読みました。Twitterで誰かがつぶやいていたのがきっかけでしたが、もう読む手が止まりません。最初は正直なかなか入り込めなくなって一時中断もしていたのですが、二章を読み終わるころにはその独特の語り口もフィットして…