りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

学びとは何か

今井むつみ先生の「学びとは何か」を読みました。この本から学ぶことばかりで、本がマーカーで大変なことになってしまいました。まず、覚えておかなければならないのは「スキーマ」という言葉。文章を読むとき、行間を補うために使う常識的な知識のことらしいけど、人は何かを学ぶときは必ずすでに持っている知識を使う。知識がない状況では理解が難しく、したがって記憶もできないらしい。これ、すごく説得力があります。つまり、日常生活における記憶は「客観的な出来事の記録」ではなく、知識のフィルターを通して解釈され、構築されたものらしい。

語彙を身に着けるということは、単に単語単体の意味を学ぶことでは不十分で、単語同士の関係を学び、システムを作る必要がある。その中で、似ている単語同士がどう違っていて、その二つの境界がどこに引けるのかを知るのは特に大事らしい。

身に着けるということは、模倣から初めてそれを自分で解釈し、自分で使うことによって自分の体に落とし込むこと。熟達者の直観と臨機応変の判断は、長年の習慣的な繰り返しから生まれるらしい。また、一流の熟達者は、極度に集中し、考え抜いた練習を、あとに支障がないように持続できる最大の時間行ているらしい。つまり、本当に必要な集中力というのは、明日までに何かを仕上げる、時間制限の中で集中できるということだけでなく、集中力に緩急をつけて、困難な問題を途中で投げ出さず、やりぬくために集中力をコントロールすることらしい。ほかにもメモしたいことは山ほどあって、また再度どこかでしっかり勉強したい。