読書
LACの「ランサムウェアから会社を守る」を読みました。最近、社内でIT-BCP訓練というのをやっているので、少しは参考になるのかな程度の期待値でしたが、中身ははるかにそれを凌駕する内容でした。良かった。とにかく初動が大切なのはわかっていたのだけど、…
吉田修一さんの「国宝 花道篇」を読み終わってしまいました。嵌りました。作品を読み進めたいのだけど、読み終わってしまうのが残念、そんな作品に久しぶりに出会ったような気がします。丹波屋、五代目花井白虎が亡くなってしまったとき、三代目花井半二郎が…
吉田修一さんの「国宝 青春篇」を読みました。Twitterで誰かがつぶやいていたのがきっかけでしたが、もう読む手が止まりません。最初は正直なかなか入り込めなくなって一時中断もしていたのですが、二章を読み終わるころにはその独特の語り口もフィットして…
松本清張さんの「小説帝銀事件」を読みました。昨年末NHKのドキュメンタリーでこの作品を松本清張が書くきっかけとなったところをやっていて、どちらかというと真犯人は旧日本軍の731部隊関連、平沢貞通は冤罪という仕立てになっていたように思い、その辺を…
橘玲さんの「バカと無知」を読みました。「言ってはいけない」シリーズですね。世間では、特にリベラルな社会では面と向かって言えない、人種の違い、性差による違いなど具体的な現実が何を物語っているのか。持たないものにとっては、希望を失わせるもので…
勝村幸博さんの「すぐそこにあるサイバー・セキュリティの罠」を読みました。この本、日経コンピュータに連載されている「今日も誰かがねらわれている」をベースに編集されたもの乗ようです。「今日も誰かがねらわれている」は毎号欠かさずチェックしている…
高島大吉さんの「マイクロソフトによるゼロトラストのはじめ方」を読みました。Kindleで見つけて、サクッと読める冊子。ただ、ゼロトラストの概念は判るのだけど、具体的にどういう製品で構成するかはなかなかわからないし、Microsoft365は入っているので、M…
勝村幸博さんの「ゼロトラスト Googleが選んだ最強のセキュリティ」を読みました。勝村さんが日経コンピュータに書いている連載「今日も誰かが狙われる」は結構好きで、毎号勉強させてもらっていますので、勝村さんの本ということで安心して購入。 正直新し…
サッカーアナリスト庄司悟さんの「現代フットボールの主旋律」を読みました。面白かったけど、難しかったというのが正直な感想。ただ、サッカーアナリストという職業があり、それに資するだけのデータがとられ、大学にそうした人材を育成する学部があること…
渡辺務先生の「世界インフレの謎」を読みました。インフレは需要と供給のバランスが崩れて、需要>供給となったときに発生するのは当然として、需要過大型と供給不足型があるといわれると、確かにその通りだろうとは思う。現在発生しているインフレは後者、…
四角大輔さんの「超ミニマル主義」を読みました。いろいろ考えさせられて、いろいろ学べる本でした。効率を上げるための努力というか、効率を上げたうえでの人生の楽しみ方とか、ちょっと次元の違うすごさを感じました。 個人的にはポモドーロ・テクニックと…
立花隆さんの「いつか必ず死ぬのになぜ君は生きるのか」を読みました。立花さんが書いたというより、彼の著作の中にある記述をテーマごとに整理したもの。知の巨人が残したものが大きいだけに、整理したいという気持ちが強かったのでしょう。よくわかるし、…
松岡正剛先生の「日本文化の核心」を読みました。余談ながら、とても濃い内容だったので、同じ本をもう1冊購入して、菩提寺の方丈様に差し上げることにしました。神仏習合と日本文化の伝承に拘りをもつ、方丈様にはぴったりの本かと思った次第です。 さすが…
立花隆さんの「サピエンスの未来」を読みました。サブタイトルは「伝説の東大講義」、さすがに知の巨人というだけある中身の深い授業のような気がした。この作品、20年以上も前に出版された「脳を極める」の続編らしいけど、さすがに前著はどういう話だった…
ホイチョイ・プロダクションの「不倫の流儀~オッサンがモテるための48の秘訣~」を読みました。別に今さら不倫をしたいわけでも、モテたいわけでもないのだけど、歴史ん本を読んでいたら「カノッサの屈辱」が出てきて、「そういえばホイチョイ・プロダクシ…
喜多川泰さんの「運転者 未来から帰る過去からの使者」を読みました。一言でいうと、気持ちの持ちようでしょうか。あとは極論すると利他的な考え方。自分が持っている運をどう使うか。あるいは誰かのために貯めておくか。何でもポジティブに考えるということ…
柳川範之さんと為末大さんの「アンラーン」を読みました。本題とは関係ないけど、やはり一流のアスリートは感覚ではなく自分で理解してトレーニングをしている。単に強くなりたいというだけでなく、強くなるために何をすべきか、何をすれば目的を達成できる…
朝井リョウさんの「正欲」を読みました。ガッキーが出演する映画の原作として認識して、かなり難しい話であることは判っていたのだけど、想像を超えて考えさせられてしまいました。自分たちは子供のころから「相手の気持ちを思いやる」という姿勢を学びます…
内田樹先生の「戦後民主主義に僕から一票」を読みました。武田鉄矢さんのラジオを聞いていると、内田先生の話がしばしば。ずっと気になっていた人だけど、やっと一冊手に取ることになりました。民主主義とは何か、株式会社と民主主義、アメリカとの関係と護…
スコット・ギャロウェイ先生の「GAFA Next Stage」を読みました。前半はビッグテックといわれるGAFAがどれだけの力を持っているのか・・・的な話。まあ、そうなんでしょう。ただ、GAFAのおかげで生活が便利になっているのは事実だし、10年前には夢物語だった…
ポール・カラニシ博士の「いま、希望を語ろう」を読みました。サブタイトルは「末期がんの若き医師が家族と見つけた「生きる意味」です。先日読んだ、「最高の老後」の中にあった推薦図書です。カラニシ博士は脳神経外科医。当然医師としても生死というか、…
養老孟司先生の「死の壁」を読みました。まず、面白いなと思ったのは、死体には三種類あるという話。「ない死体」「死体でない死体」「死体である死体」。言い換えると「一人称の死体(自分の死体)」「二人称の死体(親しい人の死体)」「三人称の死体」。…
山田悠史先生の「最高の老後」を読みました。サブタイトルは「死ぬまで元気を実現する5つのM」。まず5つのMだけど1)Mobility からだ(身体機能) 2)Mind こころ(認知機能、精神状態) 3)Medicationsくすり(ポリファーマシー) 4)Multicomplexity予防(多様…
東野圭吾さんの「禁断の魔術」を読みました。ガリレオシリーズです。沈黙のパレードの映画に合わせてスペシャルドラマが放映されるみたいで、その原作。地方都市の町おこしと環境保護っていうのは、何回も出てきているテーマのような気がするけど、今回も話…
上野千鶴子先生と鈴木涼美さんの往復書簡である「限界から始まる」を読みました。なかなか整理しきれない訳だけど、こういう見方、こういう考え方があるのかというところはとても勉強になりました。 ・AV女優を引退することはできるけれども、元AV女優を引退…
鈴木涼美さんの「娼婦の本棚」を読みました。慶応大学を卒業し、東京大学の大学院を修了、日経新聞の記者を経て作家という鈴木さんの経歴を見ると、どこから見てもエリート。父は大学教授で、母は翻訳家というと育ちの良さまで感じてしまう。が、彼女は女子…
東野圭吾さんの「希望の糸」を読みました。加賀恭一郎シリーズの最新刊を文庫化。東野圭吾さんにはこの加賀恭一郎シリーズとガリレオシリーズがあって、個人的には加賀恭一郎シリーズの方が好きなのだけど、直近の「沈黙のパレード」とこの「希望の糸」なら…
河波武史さんの「みずほ、迷走20年」を読みました。まさに迷走ですね。日本人だけの特性なのか、組織というか仲間うちの利益が優先される。興銀、第一勧銀、富士銀という仲間意識の塊、そこにぶら下がるベンダー。ベンダーは切られてしまうと死活問題だから…
野中郁二郎先生の「『失敗の本質』を語る」を読みました。久しぶりに失敗の本質を復習するつもりで購入したのですが、この本は「失敗の本質」だけでなく、野中先生のこれまでの研究、すなわち知識創造に係る研究のすべてを振り返る内容という著作になってい…
佐藤正午さんの「月の満ち欠け」を読みました。12月に公開予定の映画の原作本。自分が死んでしまっても、生まれ変わって、もう一度愛する人に会いたい。このコンセプトは判るのだけど、「死ぬということ」がちょっと軽いような気がしてしまった。そんなに強…