我々世代が見る映画ですね。ストーリーは割と予想の範囲内。ただ、これだけの豪華キャストが演じるとそれなりに重みを感じました。もっ君、キョンキョンとかいうと失礼な感じだけど、観ている人はそういう世代の人だったような気がする。でも、どちらも年輪を重ねていい役者になったんだなというのが素直な感想。
でも、キャンバスを買うお金がないからと言って、師匠の絵の上に上書きするかというと、それは違う話。そこには安奈さんの肖像画が描かれていたのなら、おそらくその絵を超えた描きたい対象があったと言うことと解釈するべきか。であるなら、海の沈黙の上に書かれた贋作のモチベーションは何だったのか?その辺は少し疑問も残る。でもこれだけのキャスト演技が観れただけでもよかった。
監督:若松節朗
脚本:倉本聰