井沢元彦さんの「真・日本史」を読みました。井沢さんの主張は昔から一貫していて、キーワードは「言霊」「穢れ」「怨霊鎮魂」なのかな。無意識のうちに日本人を縛っている思想であることと考えれば、それは宗教といってもおかしくない。日本の歴史は宗教を理解しないと本当の意味が判らない。そこを理解しないと日本の歴史は理解できないという主張は全くその通りだと思う。また、この本を読んで、織田信長や徳川綱吉の偉大さを改めて知ることになったし、徳川幕府がなぜ朱子学を取り入れたのかやそれによる害もしっかり認識できた。信長が行った宗教の武装解除、綱吉の幕府の仕組みの改革、そういうものの意味を知ることで、歴史の流れがより鮮明に判ったような気がする。改めて逆説の日本史シリーズを紐解きたい。