りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

冒険の書 AI時代のアンラーニング

孫泰三さんの「冒険の書 AI時代のアンラーニング」を読みました。アンラーニングとあるように、教育のアップデートが根底にあるところ。アップデートっていうのはとてもうまい表現で、こういう表現はなかったけど、バージョンアップではなくアップデートなんですね。今あるソフトウェアをベースに機能アップするのではなく、アーキテクチャから見直してアップデートする。アンラーニングってそういうことなんじゃないかなって思いました。

この本は冒険の書とあるように、古今東西の思想に触れながら、学習とは学習することとはを考えて、今の時代にどうアンラーニングしていくかという答えを導こうという試み。結論から言うと「自分の好きなことを追求すべき」というのがこの本が主張したかったことなんだと理解しました。そして、学ぶときは大人とか子供とか関係なく、対等に教えあう。松陰先生のような学びの姿が理想だという考え方なのだと思う。

一緒に新しいものを作り出す楽しさと喜びに没頭し、時間に縛られることも、不安を感じることもなく、作り手とか使い手とかがアプリシエーションに基づく幸福な信頼関係で結ばれている世界というのが根底にある考え方なのだと思いました。理想は理想として、かなり豊かで人間が成熟している必要があるんじゃないかなと思いましたが、好きなことで結ばれる人間関係の中にはあるのかなと感じています。

ChatGPTに代表されるAIの進化を見るにあたって、人間とロボットの共存はすでにそこまで来ている。そういう中で人間として生きることをは「問う」ことでもあり、時代に即した学習のアップデートは年齢に寄らず必要なんだと痛感した次第です。