りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら

伝えたいメッセージを判りやすくするために、少し実際とは違うんだろうなと思うところはあるけど、彼らが守ろうとした未来であることは間違いないし、そうやって創られた今を大切に生きるべきというのは、その通りだと思う。
特攻というのは実際その戦果は疑わしいもので、無駄に未来のある若者の命を奪ってしまった愚の作戦ではあると思うけど、一方で、命の危険を顧みず、多くの命、あるいはかけがえのない人を守るために行動しなければならないことがあるのは事実。例えば東日本大震災の際の福島原発で原子炉の爆発を防ごうとした人たちは、相応に命の危険を感じていたはず。自分たちが生きているこの社会は、そういう人たちの勇気ある行動の上に成り立っていることを忘れてはならない。そんなことを思い出させてくれる作品でした。おそらく特攻隊員の苦悩とかそれは描き切れないものかもしれないけど、彼らにはそれだけ守りたいものがあったということなんじゃないかと思う。日本は幸いあの戦争以来、戦争に巻き込まれることはなかったけれど、世界では今も戦争が続いている。思わぬ侵攻で攻められる可能性も否定できない。そういうことは改めて考えておく必要があるんだろうなと思いました。

監督:成田洋一

脚本:成田洋一、山浦雅大

出演者:福原遥、水上恒司

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。