りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

太陽の子

毎年この時期になると戦争に関連する映画が上映されるけど、この作品はちょっと異質かな。広島に原爆が落とされて、焼け野原の映像があるという被爆国からのメッセージというのは共通なのだけど、主人公の修は物理学者として実は原子爆弾の研究をしていた。今でも科学技術の研究と軍事利用は難しい側面があるけど、物理学者としては、純粋にエネルギー問題として核融合核分裂の研究を進めていて、その用途の一つに原子爆弾があるということで、研究そのものが悪魔の研究なのかというとそういう訳とは思えない。もちろん、その使い方を誤れば、人類を不幸にも陥れるものかもしれないけど、正しく使えば人類の未来を救うという意味で。

戦争という暴力装置は、最後の外交手段であり、負けることの意味は国としても国民としても大きい。負けられないからこそ、技術が一気に進むという側面は否定できない事実なんだと思う。だからこそ、架純ちゃんのセリフが大事で、目先の事だけを考えるのではなく、常に未来を考える。将来の日本と世界にとって何が必要なのか、そのために何を今しなければならないのかそういう目線が大事なんだということだと思います。あと、改めて三浦春馬さんはいい役者だったなと思いました。

映画 太陽の子