海のはじまり第9話。ある意味予想通り、言い換えるとこれまでの流れの必然としての弥生さんとの別れ。水季からの手紙には弥生さんが産院に残した、水季が海ちゃんを産むことを決意させた言葉がそのまま残されていた。あなたの幸せのために。自分の幸せに向き合った結果、夏くんと海ちゃんより弥生さんは自分を選んだ。夏くんも弥生さんより海ちゃんを選んだ。それは正しい選択のような気がする。お互いに好きなのに。第9話は夏くんと弥生さんの馴れ初めから。不器用で言葉は足りないけど、真面目で思いやりに溢れている夏くん。しっかり者で、テキパキと行動する弥生さん。仕事ができる人だけに、夏くんの丁寧な仕事ぶりと優しさが理解できる。そんな2人が惹かれあって結ばれた。何も問題ない。2人の幸せの時間に海ちゃんが現れた。最初、子供好きで過去に悲しい思いを持った弥生さんにとって、海ちゃんの存在はむしろ救いでもあったはず。ところが、海ちゃんと夏くんを結びつけるもの、海ちゃんが育った環境を知るにつれ、水季の存在が大きくなる。今はいなくなってしまった水季の存在がどうしても弥生さんを受け入れてくれない。この違和感を隠したまま、幸せにはなれない。それが弥生さんの出した結論。誰も否定できない。ただ、この弥生さんの結論が夏くんの気持ちを後押ししたようだ。海ちゃんは自分が育てる。夏くんの決意はより強固なものになったと思う。