りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

仮面病棟

原作とはほんの少し違う構成。でも、まあ大筋は変わらない。川崎13とか、担ぎ込まれたけど身元が判らない人、そういう人って至る所にいるのだろうし、そういう人が意識が戻らない状態で、ただただ死の時を待つっていう状態もありそうな気がする。担ぎ込まれた状態にもよるだろうけど、中にはホームレスの行き倒れのような人もいるだろう。脳死ではないけど、植物状態といっていいのかな。その人を臓器をもっと有用に使えないモノだろうか?と思う医師がいてもおかしくないと思ってしまった。ただ、やっぱり人間には、生きる価値のある人間とそうでない人間を判断することはできないんだろうな。確かにその人を救うことで、多くの人が救われるなんてこともあるし、一人の犠牲で複数の人が救われるなんてことも。何だかマイケル・サンデル教授の「これから正義の話をしよう」を思い出してしまった。ただ、映画はそうした正義の葛藤の話ではなく、単純に意味のない人間として犠牲になった人たちの復讐をベースとしたサスペンス。「命は大切」というだけでなく、「命の重み」まで踏み込んだらもう少し自分が好きなテーマだったかもしれない。

仮面病棟