りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

二つの祖国

テレビ東京の開局50周年記念ドラマをNetflixで鑑賞。原作も読んでいるし、昔々NHK大河ドラマでやっていたのもしっかり見ていた記憶がある。それでもこの作品は面白かった。前後編の二部作だったけど、このドラマでは戦後、つまり東京裁判を軸にモニターとして苦悩する賢治の比重が大きかったように思う。ヨーロッパ戦線で弟勇を失い、フィリピンでは次男の忠と戦場で敵味方として対面したという事実よりも、自分の父なる国日本と母なる国アメリカの戦争を通して、二つの祖国を持つ移民二世はどういう風に祖国に扱われ、戦争の犠牲になったのか。そして、勝者が敗者を裁くとき、そこではどのような事実が隠され、どんな正義があったのか?結果として、賢治はなぜ自分の命を絶たなければならなかったのか。それにしても、運命はあまりにも厳しい。梛子が原爆症で亡くなってしまったのは辛かったな。

二つの祖国