塚原あゆ子監督作品で脚本は坂本裕二さん、これは期待しないわけには行かない。そして、松さんが演じる主人公カンナはやっぱり「大豆田とわ子」になっちゃうような気がするのだけど、このテイストがとっても心地いい。15年後に自分が死ぬことが分っていて、それを冷静に受け止めながら、果たして普通に結婚生活をやり直せるのだろうか、特に自分の死が目前に迫って、その運命にあがらいたいと思わないのか？という疑問もあるのだけど、結婚生活をやり直す＝離婚してしまう悪い流れを知っているからこそやり直せる自分もいるんのかもしれない。一緒にご飯を食べている幸せ、確かに。結婚生活は確かに相手の欠点を見つけ出したらキリが無い。結婚した頃のように、目をつむれるところは目をつむって、出会えた奇跡、お互いが一緒に生活している奇跡に感謝しながら、相手の良さを発見し続ける生活だと幸せが長続きするものなのかな。最後の手紙、中身の予想はついたけどやっぱり泣きました。
監督：塚原あゆ子
脚本：坂元裕二
