りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

ブラック・レイン/ちょっと思い出しただけ/ムーンフォール

久しぶりに松田優作さんの怪演を見たくて鑑賞。1989年の作品。劇場で見た時はとてもワクワクして見に行った気がする。まさか優作さんの遺作になるとは夢にも思わず・・・日本のヤクザの世界を本当に知っている訳ではないけど、彼らなりの義理と人情の世界。そこを力でねじ伏せようとする振興勢力。その力は暴力かもしれないし、知恵なのかもしれない。あるいは思い切りの良さと合理性そして実行力。そういう新しいヤクザの形を優作さんが見事に演じ切り、主役のマイケルダグラスや高倉健さんが霞んで見えてしまうほどの存在感を示している。その力の源は怒りなのかな。何に対する怒りなのかというと、それは健さんが演じている日本の組織と縦社会なのかもしれない。1989年の時代の日本ってこんなだったかなと思わせるようなところはあるけれど、やっぱりなかなか凄い映画でした。

監督:リドリー・スコット

脚本:クレイグ・ボロティン

出演者:マイケル・ダグラス高倉健松田優作

ブラック・レイン

7月26日という照生の誕生日という日にスポットを当て、現在から過去に遡って恋人だった二人の甘く切ない時間を追想していくという、なんとも新しい作品。主役の伊藤沙莉さんと池松壮亮さんが何ともピッタリくる感じ。出会い、特別な二人への昇格、恋人としての絶頂、怪我と別れ、未練からの独立、新しい生活という6年間を順に追うのではなく、遡るっていうのがなんとも。今を知っているから、「ちょっと思い出しただけ」というタイトルがしっくり。恋人としての絶頂期にもう一歩先に行っていたら、違った二人になれていたのにと思うところと、もう少し大人になってお互いを想いあえないのかなという別れ、この2年は二人にとってのターニングポイントだったかな。結婚という契約にどんな意味があるのか判らないけど、もし、結婚していたら、怪我した時もお互いに別れずにいられたのかもしれないなというのは、ちょっと野暮かな。恋人としての二人があまりにしっくり来ていたので、別れないでほしかったなとか思ってしまった。まあ、別れないと物語にならないのだけど。何となく見てしまったけどとても楽しい作品でした。

監督:松居大悟

脚本:松居大悟

出演者:伊藤沙莉池松壮亮

ちょっと思い出しただけ

Amazonプライムがグイグイ推してくる感じなので、見てしまいました。普段はSFアドベンチャーとかあんまり見ないのだけど、あ~こんな感じかという印象。こんな感じかというのは、科学的っぽいけど何となく滅茶苦茶な感じの理論、一方でバンバン街は壊れちゃうというスケールの大きさ。昔のSFドラマを見る感じで見ていると、それはそれで楽しい。闘っているのは、進化して自我を持ってしまったAIというのはありがちな設定。最後はキャプテンが地球を救ってくれるんだよなというのも期待通り。ただ、それにはちょっと犠牲もあって、そこに感情移入するとちょっとだけ悲しい。まあ、割り切って見ましょう。

監督:ローランド・エリッヒ

脚本:ローランド・エリッヒ

出演者:ハル・ベリー

ムーンフォール