重病の彼女を外に連れ出すのはやっぱりまずいんじゃない?とは思うけど、ベッドの中であと何日か長生きするより、一生の思い出、生きている実感を経験させるというのは本当は正しいのかもしれない。ただ、お決まりのパターンはこういうことを周囲に理解してもらって、最大限の協力と準備をして行うものなんじゃないかと、固定観念が訴えてしまいます。
自分の死が直前に迫っている時、自分のために何かをするのではなく、そういう時に利他の精神がより強い幸せを感じさせてしまうっていうのは、東洋的というか日本的というか。ただ、誰かの役に立ちたい、その誰かが好きな人なら尚更そうしたいって思えることが幸せなんだろうと思う。想いの外、不意打ちを食らった感じで、涙してしまいました。Greeeenの歌、いいな。
監督:川崎泰祐
脚本:Greeeen、清水匡
出演:横浜流星、清原果耶