裏道を行け　ディストピア世界をHACKする

橘玲さんの「裏道を行け　ディストピア世界をHACKする」を読みました。

PART1は「恋愛をHACKせよ」。これ、恋愛工学の裏本ですね。恋愛工学にはネタ本があったということなのだけど、確かに異性の注意を惹き、ベッドに連れ込むということはある意味で凄いテクニックなのかもしれないけど、それで幸せになれるのかというと、そこは疑問。確かに異性にモテれば、失恋してもすぐ次に迎えるかもしれないし、色々な恋愛を楽しめるかもしれないけど、行きつく先はそれなのかなというはちょっと疑問でした。結末はなるほど。

PART2は「金融市場をHACKせよ」です。金融工学の世界はちょっと懐かしい。でも、自分はソープではないから、結局ソープの助言に従って「インデックスのパッシブ運用、長期運用」という基本スタンスは変わらない。

PART3は「脳をHACKせよ」、PART4は「自分をHACKせよ」、PART5は「世界をHACKせよ」なのだけど、依存症の話が怖すぎて、結果としてそうならなかった自分の運に感謝しかない。何かに不安を感じ、一度何かに依存してしまうと、そこから自分の力では抜け出せなかったんだろうなというのは想像に難くない。人生にはいろいろなことがあって、たくさんの失敗や挫折のようなことがあったけど、そこで何かに嵌らなかったのは本当に良かった。あと、やっぱり仕事なのかな。人間である以上社会活動を続けることが生きることだったりするわけで、それはある意味何らかの仕事を通じて社会に繋がりを持ち続けることなのかなと感じた。正直、上手く答えが見つけられたわけではないけど、色々考えるヒントにはなったように思う。