りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

グリーンブック

2019年のアカデミー賞作品。ずっと見たいと思っていた作品をやっとAmazon Primeで鑑賞。折しも今日は東京オリンピックのゴルフの決勝ラウンド。会場の霞が関カンツリー俱楽部は東京オリンピックまで女性が入れなかったクラブで有名。50年以上も前の話だと思って見ていたら大間違いで、差別は現代の社会でもいたるところに残っている。先日読んだ橘玲さんの本にも出ていたけど「愛は地球を救わない」と同根。結局、人を愛するということは愛する相手を身内として他の人と差別することであって、愛こそ差別の始まりなんですね。だから平等と世界の平和を願う人はその分家族には冷たい。仏教なんかでも自分の家族(だけ)を思う気持ちは現に否定されていて、自分の家族だけを救おうとすると手痛い仕打ちが待っているという寓話は結構ある。ただ、現代の感覚でグリーンブックを見るととても悲しい気持ちになる。物語の最後にシャーリーとトニーの間に友情のような絆が生まれることと、クリスマスの夜にトニーの家族、とりわけ奥さんが優しい気持ちでシャーリーを受け入れてくれるシーンはちょっと感動ものでした。期待通りの作品でした。

グリーンブック