りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

バカと無知

橘玲さんの「バカと無知」を読みました。「言ってはいけない」シリーズですね。世間では、特にリベラルな社会では面と向かって言えない、人種の違い、性差による違いなど具体的な現実が何を物語っているのか。持たないものにとっては、希望を失わせるものでもある話だけど、それが現実ということなんでしょう。今回もある意味覚めた目で読ませていただきましたが、やっぱり「愛は地球を救わない」ことと「記憶が作られてしまう現実」が印象に残った。確かに、人を愛する、家族を愛するということは、その人、家族を特別扱いにするということでもあるから、外側の人には冷たいということに他ならない。身内を大切にすることは、身内出ない人を大切にしないことでもある。それは判っていることだけど、やっぱり厳しい現実。

あと、PTSDとの関係で語られた人の記憶。文章を引用すると「記憶はある種の『流れ』であり、思い出すたびに書き換えられるのだ」というのは恐ろしい現実。よく、裁判で自白の問題が議論されるけど、拷問に耐えられなくて意思に事実に反して自白する場合と、刷り込まれて刷り込まれて追い込まれて記憶が書き換えられるなんてこともあるのかなと思ってしまった。PTSDになったのはあれが原因という「あれ」は後で書き換えられた記憶かもしれない。本当に怖い世界だ。

あと、「ほめて伸ばす」もダメなんですね。まあ、確かに。ほめられちゃったらそれでいいと思ってしまいますものね。適切なフィードバックと正しいコーチングですね。いろいろ勉強になりました。