りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

猫を棄てる

 村上春樹さんの「猫を棄てる」を読みました。サブタイトルが示すように、父親についてのエッセイというか文章だ。父が語ることのなかった戦争。学徒動員の形で3回の兵役を経験した父親。生きて帰ってこられたのはある意味での奇蹟。本人がどれだけ意識しているかは判らないけど、現状の村上春樹という作家があるのは、ある種の偶然とその後の環境、特に父親の戦争体験やその後の生きざまに多分に影響を受けたであろうことが推察される作品。そもそも短い文章だけど、一気に読ませてしまう筆の力があるような気がする。今回は最後に色々と考えさせられました。

猫を棄てる 父親について語るとき

猫を棄てる 父親について語るとき

  • 作者:村上 春樹
  • 発売日: 2020/04/23
  • メディア: 単行本
 

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