りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

システムインテグレーション崩壊

 斎藤昌義さんの「システムインテグレーション崩壊 これからSIerはどう生き残ればいいのか?」を読みました。大きなストーリーは木村岳史さんの本の主張と同じ。ただ、明確になった点が2点。SIerは人月商売をしているから、必ず人月を増やす方向で提案を膨らませる一方でユーザー側はコスト削減をしたいので、ここに明確に利益相反があるということ。当たり前ですが。

もう一つは、クラウドオープンソースの活用でリーンなスタート、つまりあまりお金をかけないで情報システムのお試し環境を作れる時代になっていること。そしてこれらの技術は人月商売をやっているSIerが一般的に持つ技術と異なること。ただ、バラックの仮店舗でいいのでスタートさせたいというニーズにはマッチする。人月商売の呪縛から逃れないとこうした新しい技術を取得できずに落ちこぼれてしまう可能性があることが示唆された点で良かったです。

また、人月に依存しないビジネスモデルの提示も良かった。サービス型(サブスプリクション型)やリベニューシェア、成果報酬といった形は、ベンダー側がビジネスのリスクを負っている分、ユーザーとベンダーがWin-Winの関係になっていて利益相反が発生しないのが上手いなと思いました。勉強になります。

システムインテグレーション崩壊 ~これからSIerはどう生き残ればいいか?

システムインテグレーション崩壊 ~これからSIerはどう生き残ればいいか?

 

[DATA]

今月の読書 7冊