成瀬雅光さんの「『ひとり情シス』虎の巻」を読みました。この本は「仮想環境」と「プログラミング技術」で中堅企業の情報システム部を一人で切り回すことに成功した多能工エンジニア、ソロインテグレータの話。説得力は凄くあって、ひとり情シスというコンセプトは違っても、仮想化するというのは「全社のシステムを一望して基盤設計を最適化する」という自分の考えに近いし、「重要なのはデータである」と言い切って、業務に必要な情報を一元管理し、業務に必要な形で見えるような簡単なツールを開発してあげるということも、DWHを作ってデータを一元管理したい+BIツールという自分の考え方に通じるものがあるような気がする。強いて言うと、セキュリティについて言及していないことがちょっと。基幹系と同様にセキュリティも全てを自前で行おうとすると既に手が回らない気がする。外部ベンダーに任せきりにするわけではなくとも、その仕組みを利用せざるを得ない状況があるのではないかな?その辺について触れてくれるともっとよかったような気がする。
いずれにせよ、多能工指向であることやソロインテグレーターという生き方は、とてもも大きなヒントになりました。続きが読みたい気がします。
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