りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

SEは死滅する 技術者に未来はあるか編

 木村岳史さんの「SEは死滅する 技術者に未来はあるか編」を読みました。大きくは前著と主張していることは同じかな。明確に判ったことは、IT予算が削減される中で、システム部門が発注するシェアも削減方向にあること。あとはその裏返しなのだけど、カスタマイズしまくったERPというのは金喰い虫という意識しか経営に持たれていたい=経費削減の対象という構図が良くわかったような気がします。あとは、そうしたIT部門は「枯れた技術」を好むため、クラウドオープンソースといった技術とはなかなか反りが合わないこと。つまり新しいリーンなスタートを支える技術を習得する機会が無いことは悪い側面として認識した次第。米国ではプログラムを書く人が最も尊敬されるのに、日本ではコーダーは外注先がやる仕事だと思われている点。このため、プログラムの改修にスピード感が無いこと。(プログラマーならおかしいところがすぐ判って、改修できるということ)。まあ、色々、今のSIerの環境は厳しいなということを改めて痛感。最後に、印象に残ったファーウェイのCEOがERP導入時に社員に言った言葉を書いておく。

「米国の靴を履く。自分の足を削ってでも靴に合わせよ。履き心地が違うからといって、勝手に靴を変形させるな」。

名言だと思います。

SEは死滅する 技術者に未来はあるか編

SEは死滅する 技術者に未来はあるか編

 

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今月の読書 6冊