池田信夫さんの「古典で読み解く現在経済」を読みました。本当に出張の時しか本を読まなくなっちゃったな・・・その名の通り、古典のエッセンスで現在経済を見るという作品ですが、さすが池田先生の解説はわかりやすい。取り上げられたのはアダム・スミスの「国富論」、カール・マルクスの「資本論」、フランク・ナイトの「リスク・不確実性・利潤」、ジョン・メイナード・ケインズの」「雇用、利子および貨幣の一般理論」、フリードリヒ・ハイケクの「個人主義と経済秩序」、ミルトン・フリードマンの「資本主義と自由」の6冊。ハイエクについてはきちんと勉強しなければいけないなと改めて思う。ひとつだけ、引用。「組織あるいは『部族社会』には目的があり、それに向けて全員をまとめて計画的に目的を実行する。それに対して『大きな社会』は多くの組織が集まったもので、全体としての目的はない。それに目的を持たせるのが政府です。が、そこには目的がない社会を目的を持った政府が統治するという矛盾があります。だから、計画主義は小さな組織ではうまくいくが、大きな社会では失敗するのです。」
- 作者: 池田信夫
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2011/05/26
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