竹中平蔵先生の「経済古典は役に立つ」を読みました。慶応大学の丸の内キャンパスで講演した素材がベースになっているらしいです。取り上げられているのは、アダム・スミス(国富論)、マルサス(人口の原理)、リカード(経済学および課税の原理)、マルクス(資本論)、ケインズ(雇用、利子および貨幣の一般理論)、シュムペーター(経済発展の理論/資本主義・社会主義・民主主義)、ハイエク(隷属への道)、フリードマン(資本主義と自由)、ブキャナン(財政赤字の政治経済学)です。特にケインズとシュムペーターについてはそれぞれ1章を割いて、細かく解説がされていました。全体を通したコンセプトは「経済古典は問題解決のスキル」というもの。根本的な考え方に触れられて、「なるほど」と思うことも多かったですが、やはり歴史の流れなのか、最近に近ければ近いほど説得力が増しているような気がしました。なので、最終章のハイエク、フリードマン、ブキャナンの章がもっとも感心が高く、興味を持って読むことができました。この本もゴールデン・ウイークにきちんと復習しなければと思いました。
- 作者: 竹中平蔵
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/11/17
- メディア: 新書
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