今年最後の1冊は、池田信夫さんの「日本人のためのピケティ入門」。副題が60分でわかる「21世紀の資本」のポイントというだけあって、非常に簡潔かつ端的にまとめられた1冊だと思います。第1章はQ&A。「21世紀の資本」が何でベストセラーになったのかという基本的に解説しています。第2章はピケティをどう読むか。基本的な経済学の論点からピケティの主張を説明、かつアベノミクスについても触れてくれています。そして第3章は「21世紀の資本」の3つのポイントとして、1)格差は拡大してきたのか、2)何が格差の原因か、3)格差をいかに防ぐかについて解説してくれています。最後が大事なのだけど、ちょっと難しいですね。本日読んだもう1冊の本、「沈みゆく大国アメリカ」と併せて、ちょっと悲観的な感想を持ってしまいました。来年は希望が持てる年にしたいです。

日本人のためのピケティ入門: 60分でわかる『21世紀の資本』のポイント
- 作者: 池田信夫
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2014/12/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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