堤未果さんの「沈みゆく大国アメリカ」を読みました。ちょっとこの本は衝撃的でした。podcastの「学問のすすめ」で紹介されたとき、その内容は概ね理解していたつもりでしたが、読んでみてこれほどか、というのが正直な感想。医療がビジネスであるアメリカでは、ビジネスで儲けようという人たちがルールを作り、莫大な利益を上げているという真実。被害者は弱者である最底辺の人たち、そして医師たち。サービスの中には投資商品にしてはいけないもの、というのがあってヘルスケアもその一つということみたいです。つまり、ヘルスケアリートも投資商品であるため、金持ちにとっては良くても貧乏人にとっては厳しいものということですね。
日本の医療は憲法第二十五条(生存権)に基づく社会保障の一環として行われ、その根底は「公平平等」という基本理念が横たわっているという文章は胸に刻まなければならないと思いました。
- 作者: 堤未果
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/11/14
- メディア: 新書
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