りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

日本史の内幕

 磯田道史先生の「日本史の内幕」を読みました。昨年の暮れから読んでいたのだけど、どうしても集中が続かずに、読了が今日になってしまいました。時間が掛かった理由は、テーマの飛び方についていけなかったというのもあるような気がします。それなりにテーマに分けて章立てされているのだけど、テーマに沿って話が進むというより、先生の興味で書かれたものをジャンル別に整理した感じがして、ついていけていないところがありました。

ただ、磯田先生の本を読むと新たな知見が必ずあって、今回もいくつかありました。一番驚いたというか、凄いなと思ったのは「江戸時代は知の身分差が少なかったこと。学問文化については、身分を超えて交流することが当たり前に行われていたこと」それと、日本は「寺子屋」文化を持ち、知の世俗化を江戸時代に作り上げていたというのが凄い。現代においても、日本は常識的知識の発達した国と言われているが、その基盤が江戸時代に作られたというのは大きかったなと改めて思いました。また、江戸時代後期には日本はアメリカよりも経済大国で、GDPは1.75倍もあったという話は驚き以外の何物でもない。結果、幕末日本は経済的にアメリカに対抗する力が十分にあり、武器はいくらでも買えたから、実は黒船は恐れるに足りなかったという記述には本当に驚きました。江戸時代は本当にきちんと復習しないといけないなと改めてそう思いました。

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今月の読書 1冊