りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

禁断の魔術

東野圭吾さんの「禁断の魔術」を読みました。ガリレオシリーズです。沈黙のパレードの映画に合わせてスペシャルドラマが放映されるみたいで、その原作。地方都市の町おこしと環境保護っていうのは、何回も出てきているテーマのような気がするけど、今回も話の中でもこれが一定のポーションを占めている。単に自然を守るだけでは、町はすたれてしまう。そういう意味では政治家にとって、このテーマはとてつもなく重要なんでしょうね。そして、大事をなすために小事を切り捨てる豪胆さも政治家に求められる資質。ただ、一方で科学がどうあるべきかも大きなテーマ。科学技術は使い方次第で大量殺戮兵器にもなってしまう側面がある。昨今いわれているように、軍事技術と民生技術の線引きはとても難しい。料理で使う包丁が殺人の道具に使われる可能性があるように、誰がどのように使うかが大きなポイント。最後に必要なのは人間の倫理観なのかもしれません。そういう政治的技術的ないくつもの課題や思想が話の底流に流れていて物語が構成される。実に面白い。

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今月の読書 3冊

1月からの読書 23冊