りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

希望の糸

東野圭吾さんの「希望の糸」を読みました。加賀恭一郎シリーズの最新刊を文庫化。東野圭吾さんにはこの加賀恭一郎シリーズとガリレオシリーズがあって、個人的には加賀恭一郎シリーズの方が好きなのだけど、直近の「沈黙のパレード」とこの「希望の糸」なら「沈黙のパレード」の方が面白かったかな。この作品ももちろん面白かったのだけど、松宮の話は必要だったのかなとか思ってしまいました。この作品のテーマは「血の繋がり」なのだけど、あえてこの話まで繋げなくても作品としては良かったような気もする。それに、血の繋がりってどこまで大事なんだろう。子供と一緒に暮らしていれば、ある日突然血のつながりが無くても家族は家族なんだなって思うんじゃないかなと考えてしまいます。こういうテーマは是枝裕和監督の映画にあるテーマだけど、是枝映画は血の繋がりが無くても家族としての繋がりを描いていることが多く、どうしてもそういう文脈でとらえるのが少なくとも自分には自然な感じがしてしまう。まあ、テーマ自体が是枝映画で何度も取り上げられていて、自分なりに結論が出ているので、新鮮味が感じられなかったのかもしれない。それでも、加賀恭一郎シリーズは大好き。次回作も楽しみです。

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