りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

誰もまもってくれない

本人の意思確認もないままに、いきなり離婚させて名字を変えて再婚させるとか、学校の通学免除手続とか、確かにこんなのあり?という強引さも感じたけど、殺人事件の加害者家族に向けられる悪意に満ちたマスコミやネットからの攻撃は容易に想像できる内容。今ならこれにSNSが加わるんだろう。加害者の家族は攻撃されて当然の人たちなのか?それとも保護されるべき対象者なのか。彼らはいつまで攻撃に耐えなければいけないのか?この作品の凄いところは、別の事件とはいえ、被害者遺族が経営するペンションに加害者家族である容疑者の妹を連れて行き、かくまってほしいとお願いしてしまうところ。ペンションオーナーたちの感情たるやいくばくのものか。あと、この時代(2009年)であっても、ネットという匿名の空間での攻撃は容赦ないなということ。また、それに伴う野次馬的一般市民の行動も暴力以外の何物でもない。とにかく心が痛い作品でした。

監督:君塚良一

脚本:君塚良一鈴木智

出演者:佐藤浩市志田未来松田龍平

誰も守ってくれない