りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

9人の翻訳家

ベストセラー3部作の完結編。翻訳も世界同時発売。その原稿が漏れることを恐れて、9人の翻訳家が邸宅に集められて缶詰にされた。ところが、原作はどこからか漏れている。最初の10ページがインターネットに流された。続きを流されたくなかったら・・・という設定は何だかとても面白い。原稿はどう考えてもここからしか漏れようがない。そのことは誰よりも出版社の社長が知っている。そう、原作者からも漏れるはずがないことも・・・
物語が前後するので、時々立ち位置を見失いそうになるのだけど、2回見たら凄く良くわかった。ただ、本当の狙いがどこにあったのか・・・一番は映画のラストにあったように、原作者(では本当はないけど)が殺されていて、その真犯人を明らかにすることでもあると思うけど、翻訳家が原作者との対話なく翻訳することで原作者の意図と異なる解釈のもとに作品が変質してしまうことや、翻訳家の重要性を出版社に十分に理解されていないことに対する抗議の姿勢があったような気もする。
でも、正直言うと結局そこはよくわからなかった。

9人の翻訳家 囚われたベストセラー