りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

罪の声

 さすがに「このミス大賞作品」ということだけあります。映画かされることが決まっているので、本屋で平積みされていたものを購入した訳だけど、さすがに面白かったです。グリコ・森永事件をモチーフにした作品っていうのは多いと思うけど、この作品はフィクションだけど、実はこんな話があったんではないかなと思わされる内容。この事件のシナリオを書いた人間は金銭の授受は難しいと思っていて、表面的に脅迫を装い、別の手段で金儲けをすることを考えている。しかし、実行犯として絡んでいる893はそういう人ではないということ。まあ、それ以外にもいろいろフィクションがあるのだと思うけど、実際にこんなことがあったのではないかというのを感じさせる作品。主人公は新聞記者だけに犯人逮捕が主眼でなく、あくまでも迷宮入りした事件の真相を探るという立て付けも良かったかな。でないと、最後の謎が解けてしまったところで、小説は終わり。最後の章が無くなってしまうけど、そこはそこであっても良かった。タイトルがタイトルだけに謎解きだけがモチーフではなかったということかなと思います。映画も是非みたいと思わせる作品でした。

罪の声 (講談社文庫)

罪の声 (講談社文庫)

 

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