りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

祈りの幕が下りる時

 東野圭吾さんの「祈りの幕が下りる時」を読みました。帯には加賀恭一郎シリーズ完結と書いてあって、個人的には「新参者」から読み始めた大好きなこのシリーズが終わってしまうことに寂しさも感じましたが、その分楽しみでもありました。

読み終わった感想は、「さすが」です。途中まで様々に展開される話が、最後にどう繋がるのか想像できなかったのですが、その辺はさすがに東野圭吾さんでした。違和感なく、不自然さもなく、「なるほど」と思わせる展開でひとつに繋がっていきました。この作品は映画化が予定されていて、映画には松島菜々子さんが出演するようですが、途中まで彼女がどの役をやるのか、そんなに重要な人物は誰なのかも良くわかっていませんでした。でも、毎月の橋の謎とか、考えすぎて「やられたな」とか思ってしまいましたが、実際の捜査ではこういうことが日常茶飯事なんでしょう。順番や月、場所にいろいろな意味があると思って地図を引っ張り出したり・・・とか。それと、最後に泣かせるシーンもあった。捜査一課に戻って、新たな加賀恭一郎シリーズがあっても良いのかなとは思いましたが、日本橋にこだわりを持って、日本橋を舞台に展開した一連の作品は一端ここで終わり。最後の手紙で熱いものがこみ上げてきて、これはこういう終わり方で良いのかなと思いました。

祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)

祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)

 

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