いまこそ知りたいAIビジネス

石角友愛さんの「いまこそ知りたいAIビジネス」を読みました。題材はAIなのだけど、SQC(統計的品質管理）を思い出してしまいました。まず、データオリエンテッドであること。そして、データオリエンテッドであればあるこそ、データサンプリングのデザインが重要であること。そして、コンサルタントは経営者の目線を持つこと。QCストーリーでは最初が「テーマとテーマ選定の理由」。なぜ、このテーマを選んだのかはとても大事で、現状を把握し、解析をして、対応策を打ち、標準化と歯止めを行う。解析のところがAIであること、「標準化と歯止め」が「品質管理」でないために「運用」になるのかもしれないけど、どこかでデジャブを見ている感じ。実は物事の本質は変わらないのかもしれません。

そういう意味では、明らかに違うのは「Go to market戦略」というビジネスモデル。開発に必要なプラットフォームを提供し、それぞれのスキル開発は開発者コミュニティに任せることでエコシステムを一気に広げるという戦略。これは確かに新しい。あとはGDPRの話かな。

全体を概観するには判り易くて良い本だったと思います。