りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

システム監査の課題と将来

SAAJの月例会「システム監査の課題と将来」に参加してきました。講師は東洋大学の島田裕次先生。内容はオーソドックスといえばオーソドックスなのだけど、AIとかIoTとか最近の技術動向を踏まえて、システム監査あるいはシステム監査人がどうあるべきかという割と実務に即した話。自分としてはそれほど目新しいところはなかったのだけど、話が整理されていることはとても良かった。ただ、一番気になったことは、AIにジャッジメントさせていることの監査。もちろん、ロジスティック回帰の係数だって、本当にその数値が正しいのかというのは、良くわからないわけだけど、計数を計算するアルゴリズムは理解できるし、そのアルゴリズムに則って計算するとこういう数字になるというのは判る。でも、AIの場合は、やっぱりその辺がブラックボックスだったりして、単にパフォーマンス(判別力)がやたら良かったりする訳だから、監査ってどうやるんだろうという素朴な疑問を感じました。また、オンライン型のようにデータが追加されるたびに補正される場合はどうなんでしょう?そういう問題意識を持てたという点ではとても有意義でした。

それと、アジャイル開発のリスクは「終わりが判らなくなること」というのは個人的に笑い。技術者は時間とお金があれば永遠と開発をし続けると先生は言っていましたが、その通り。結果アジャイルはお金をかけすぎる傾向があるらしいけど、とても納得感がありました。デジャブです。