はまっています。「なれる!SE4 誰でもできる?プロジェクト管理」を読みました。それと・・・全14巻大人買いしてしまいました。Kindleの場合、購買履歴が残っているため、セット購入のうち、既に購入済みのものがあれば、それを差し引いてセット販売してくれる仕組みみたいです。おかげで、変な買い物をしないで済みました。
さて、今回のテーマはPM。ラノベらしい妙な展開もありますが、PMのお仕事を知る意味では分かりやすかったです。まあ、確かにベンダーは海千山千。そんなに人を信じてはいけませんよというのもありますが、しょせん仕事は人がやるもの。いかに信頼関係が築けるのかがポイントだと思いました。
・「直接取引したいなら顧客がきっちりPMまで含めてやるべきなのよ。プリセールスから入って各ベンダーの提案範囲に重なりがないか、抜け漏れがないかチェックする。そこを金額だけ基準に選定して、あとは各社ご自由にって投げ出すからおかしなことになる。認識ズレが発生する」
・「おまけにPMは外注で契約的な権限の裏づけもなしでしょ? うまくいくわけない」
・プロジェクト管理にはテーラリングという概念が用意されているのです。標準として定義されている手順・成果物・指標を取捨選択し、改善する。現実に即した運用に落とし込む。
・「プロジェクト管理は底なし沼です。手間をかければかけるほど管理の品質は高まりますが、反面メンバーの負荷も増えます。下手をすれば報告資料作成のために本来の作業時間を潰すことになりかねません。そういう事態にならないようバランスのとれたレポーティング、コミュニケーションルールを策定すること。これがプロジェクトマネージャの役割になるわけです」
・最低限必要な資料はだいたいどのプロジェクトでも決まっています。プロジェクト計画書にWBS、スケジュール、課題管理表。大まかにこの四つですね」
・「PMの役割はプロジェクトを成功させることですから。目的が果たせるのなら、かける手間は最小限にすべきです。過剰な管理やレポート、ドキュメントは複数のPM標準でもゴールドプレーティングといって厳に戒められていますし」
・「無能か有能かの判断なんて、結局物事を成功させたかどうかでしかない。勝てば官軍、負ければ賊軍。無能さを言い訳に努力しない者は結局何事も成し遂げず終わる。」
・『レポートラインと商流は可能な限り一致させる(営業を巻き込む)。難しい場合は名目上でも顧客をPMに立て、指示に強制力を持たせる』
・『定型チェック機能しかもたないPMOは害悪、廃止しろ』
・『〈サーバ〉タイプのメンバーはPMを顧客として扱う。彼らは原則としてPMの指示に従順で管理の手間を減らすように動く。要件変更や納期調整についても可能な限り柔軟に対応してくれる。このタイプはある程度まとまった仕事を渡しても構わない。自分で判断し必要があれば報告・相談をしてくれる』
・『〈ツール〉タイプのメンバーは完全に作業員として振る舞う。彼らはPMの指示に従順だがプロジェクトの成功には一切責任を持たない。言われたことを愚直に実施し、結果問題が起きてもそれはPMの指示が悪かったためと考える。彼らに臨機応変な判断や検討を求めてはならない。細かく指示を与え状況をトラックすべきである。』
・「我々は専門スキルを有し他者にできない仕事を請け負っている。であればPMは自分達がベストパフォーマンスを発揮できるよう環境を整えるべきだ。納期・リソース・コストに問題が発生した場合は速やかに対策を講じ、自分達を本来業務に復帰させる。それが最終的によいシステム・顧客満足に繋がる──」。
・(クライアント〉タイプ。PMには環境整備と問題発生時のサポートを求める。
・〈サーバ〉タイプのメンバーには細々注意せず仕事を任せる。 〈ツール〉タイプのメンバーにはレポーティング形式やtodoを明示する。 〈クライアント〉タイプのメンバーには彼らのやりやすい管理方法を伝えてもらう。
なれる!SE4 誰でもできる?プロジェクト管理<なれる!SE> (電撃文庫)
- 作者: 夏海公司,Ixy
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
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