海に眠るダイヤモンドの最終回。2時間スペシャル。塚原あや子監督、野木亜希子脚本のコンビで話題になった作品だけど視聴率は低迷しているらしい。戦後まもない炭鉱の街端島と現在が入りくる構造がわかりにくいらしい。最初の何回かは確かに戦後の炭鉱町を描いたドキュメンタリー的な要素が強いのかなとも思った。ただ、回を追うごとに幾つかの謎が解け、少し複雑な事情も分かってドラマの深みが感じられる様になり、最終回で本領発揮。なるほど、こういう事だったのかという落ちが待っていた。
鉄平さんはずっと進平さんの罪を背負ってヤクザものから逃げていたんですね。朝子さんへの思いをずっと胸に秘めて、いろいろな街を転々とし、最後はボランティアとして、端島の外勤さんらしく、人々の思いを聞き取り、その人たちのために力になって静かに死んでいったようです。彼の残した家の窓から広がる海とコスモス。朝子と叶えたかった夢が広がっている。朝子さんへの思いは、最後の最後で彼女に伝わった。朝子さんにとって、辛い思い出も、謎が解けて、鉄平さんの思いを知って、全てが氷解した。やっぱり、素敵なドラマでした。