原作は未読。世代的にはストライクな世代なのだけど、この作品は読んでいませんでした。なので、判らない部分も多いし、消化不良な感じがする作品。唐突な終わり方が続編を予測させるのもその通りで、むしろ最初からそれを宣言された方が素直に見られたような気がする。
この作品、何といっても大沢たかおさんの存在感が素晴らしい。ほとんど指令室で立っているシーンだけなのだけど、ずっしりとこの作品の重みを伝えている。正義感一杯の玉木宏さんも良いです。政府にはいろんな思惑が入り乱れていて、最高権力者であるはずの首相は単なる調整屋という感じが有りあり。そこがシーバットと対照的で面白い。海江田が本当に実現したいと思っていることは何なのか?原子力潜水艦(原爆が搭載されている?)1台で何ができると思っているのか?ただ、そこには明確な理念が有りそうで、理念に裏打ちされた統率が部隊全体に浸透している。続編が楽しみです。
監督:吉野耕平
脚本:高井 光