りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

首座法戦式

本日は菩提寺の首座法戦式。曹洞宗のZEN-NETから引用すると、首座法戦式とは「(前略)結制中、自ら修行僧の中に入り、合わせて先頭に立って指導する役職を、『首座(しゅそ)』と呼ぶようになりました。文字どおり、修行僧の中での筆頭であり、住職の隣に坐り、その補佐をしながら修行するため、そう呼ばれたのです。

なお、お釈迦さまが霊鷲山(りょうじゅせん)においてお弟子の迦葉尊者(かしょうそんじゃ)にご自分の席を半分ゆずって説法を許されたという故事にならって、住職に代わって仏道の肝心なところを、修行僧に説法する儀式が出来ました。それを、説法の際に持つ払子を振るうことから『秉払(ひんぽつ)』といいます。そして、徐々にこの儀式が実用的になり、首座と修行僧達とで激しい問答を行うようになりました。

この様子を、首座が法を戦わせることから、『首座法戦式(しゅそほっせんしき)』といい、現在でも各地の曹洞宗寺院で行われているのです。なお、首座はこの法戦式を終えると、正式に『座元(ざげん)』という位に就き、同じく、首座に法戦式を任せた師匠=法幢師(ほうどうし)は、大和尚の位に上られるのです。」とありました。一言でいうと、お弟子さんが上座(じょうざ)から座元という位に就くための儀式です。

ちなみに曹洞宗の法階は4つあって、上座→座元→和尚→大和尚らしいです。得度をすると上座になって、この首座法戦式と結制を行うことで座元に、その後、永平寺總持寺の両大本山にのぼり、一夜住職として朝課の導師を勤める瑞世(ずいせ)を終えると「和尚」になるとのこと。和尚から大和尚は上記ZEN-NETにある通りのようです。色々調べたので少しずつ違うかもしれませんが、檀家としてはこの程度の知識で良いのではないかと思われます。

いずれにせよ、本日菩提寺ではこの首座法戦式が行われ、無事お弟子さんが「座元」の位に就かれたということではないかと理解しました(結制が終わってからという話もあります)。

今日も用語の説明が長くなってしまいましたが、とにかく昨日の土地堂念誦を終えて、本日は首座法戦式。今日も正座は厳しかったですが、たくさんのお坊さんたちによって繰り広げられる儀式はまるで舞台を見ているような感じでした。一人一人の配役が決まっていて、大きな声で禅問答を繰り広げる。前後に読経や儀式もあり、曹洞宗らしい静けさの中にも厳かな印象を受けました。とても良い経験ができました。