りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

土地堂念誦

土地堂念誦とは、「叢林に於いて安居結制修行の安穏を願い、またその円成を感謝して、土地神に祈念する法会」のこと。叢林とは、狭義には禅の修行道場。一般的には修行僧が和合して一つの所に住んで、樹木のように静寂に修行に励んでいる場所を意味する。また、安居とは雨安居の略称で、特に雨の多い3ヶ月間、インドの僧侶は説教などに出歩くことをせず、叢林に留まって修行に専念することを指す。そして、結制とは九旬安居(安居の期間が3か月=90日であることから、特に九旬安居と呼ぶようになった)の制を結ぶこと。なんだか用語解説がたくさん必要な訳ですが、簡単にいうと、90日間お寺に籠って修行することの成功を祈念する儀式と理解しました。土地神という言葉が入っていて、これも寺院の境内を守護する神のことなのだけど、この辺が日本の仏教らしく、神仏習合の習わしが残っているという理解が良いような気がしました。

さて、本日は菩提寺の土地堂念誦の日でした。お弟子さんが、安居結制の修行を行うに当たり、これの成功を祈念しての儀式。神仏習合を是とする菩提寺ですので、今日は神官や伶人をお寺に招いての土地堂念誦となり、とても日本的な感じのする儀式でした。正直正座で1時間弱はかなり厳しかったですが、良い経験ができたように思います。そして、とても勉強になりました。