りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

嘘を愛する女

この映画、映画評を見ると賛否両論というか、どちらかというと否定的な論評も多いのだけど、個人的には素敵なラブストーリーでした。最近長澤まさみさんは、仕事がバリバリできて、でも我がままで、周りの人を顧みない役どころが多いけど、今回もそういう設定。で、バリバリと仕事をこなし、破滅的な飲み方もし(これも仕事)、家庭のことはパートナーに任せっきり、そんな時に自分の大切な人が突然倒れた。生死の間をさ迷う間に判ったことは、彼の名前も経歴もすべてが嘘であったということ。過去を隠す人間には隠すだけの理由があって、多くの場合それを知ることはよいことに繋がらない。それでも知りたい。知らずにはいられない。ヒントは彼が残した小説。そこにある景色をヒントに瀬戸内の街を探す。そして、真実にたどり着いたとき、彼の悲劇を知る。彼の優しさが何で出来ていたのか、彼が求めていたものが何であったか、そんなことが判ったような気がする。エンディングでコップに活けられた桜の枝が妙に優しく感じられました。

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