りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

スパイの妻

スパイの妻・・・というタイトルだったけど「スパイじゃなかった」というのが素直な感想。彼が海外に持ち出そうとしていたのは731部隊の軍事機密だったんですね。まさか731部隊の話が出てくるなんて、映画を見るまで想像していませんでした。民間人が満州への出張時に偶然軍の最高機密に当たる事実を知ることになる想定だけど、しいて言うとそれが少し嘘くさいかな。731部隊の生体実験はペスト菌の散布に留まらないことは歴史上の事実として判っているけど、その非人道的な行為を知った時、そしてその動かぬ証拠を手に入れた時、何ができるのかは難しい問題だと思う。
映画はその事実を国際世論に訴えようとする高橋一生さん扮する福原と、その事実を知り、それでも福原の妻としてできる限りの支援をしようという妻の話。憲兵隊の裏をかくような動きが物語に味を加えている。やっぱりこの作品は蒼井優さんが全て。タイトルの通り、彼女が主演です。その演技はとても素晴らしかった。ただ、ラストだけはこれで良かったのかなと思わされた。結局福原はどうしたかったのか?そして結果はどうだったのか?

スパイの妻