NHKスペシャル取材班の「ヒューマン なぜヒトは人間になれたのか」を読みました。今年は凄い本に当たり年かな。とても考えさせられる本でした。少なくとも「日本人は農耕民族なので和を以て貴しとなす」という考え方はおかしいというか、狩猟社会でこそ「分かち合いの文化」があることが良くわかりました。分かち合いは集団の中でこそ成り立ち、集団間では殺し合いになることも有ること。チンパンジーは助けることはできても、助け合うことができないということ。それが時間的空間的な認知範囲の違いから生まれてきているらしいこと。そして人間の心はお金という万能な交換手段を得て、また蓄積できる富を持つことで変わってしまったであろいうこと。とても説得力があり、考えさせられる本でした。
[DATA]
今月の読書 7冊
1月からの読書 65冊