冲方丁さんの「天地明察」を読みました。この本、久しぶりにわくわくしながら読んだ本でした。面白さの質がちょっと違うかな。小説の面白さにはいろいろなものがありますが、この物語は春海の算術や暦学への想いとか、周りの人の人間的な深みととか、最終的に春海の碁打ち衆ならではの用意周到さが伝わってきて良かったです。さすが、吉川英治文学新人章とか本屋大賞になったのがわかります。でも、やっぱりこの本の魅力は春海という主人公の一途な性格そのものなのかもしれません。そこから、数学の楽しさとか、物理学の面白さにわくわくした昔の自分を思い出したのかもしれません。それが良かった。なんだか、久しぶりに数学や物理学を勉強したい気持ちになりました。
- 作者: 冲方丁
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/12/01
- メディア: 単行本
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