NETFLIXで前評判も上々だった「さよならのつづき」、やっと見ました。臓器移植された心臓が記憶と人格を引き継いでいる・・・死んでしまった彼氏の心臓がほかの人の中で生きている。いきなりピアノが弾けてしまうとか、彼が喋った言葉を再現するとか、そういうところは少し?でもあるけれど、コーヒーが好きとか、明るい性格とか、こだわりのポイントとか・・・そういうものが移植された臓器とともに引き継がれるのはあるのかもしれない。そして、そういう彼氏の人格が、他人の中に宿っていることが判ったら、その人格に惹かれ、その人本人かどうかは別として、魅力を感じてしまう可能性は無いことはないのかもしれない。
小樽の街とハワイのコントラストも良かった。美味しそうなコーヒー、お洒落なカフェ、コーヒーを愛する人たちが集まっていそうな会社。どれもが素敵だ。有村架純ちゃん演じるさえ子がとにかく可愛い。いつまでも恋人雄介を愛していながら、その彼が感じられる成瀬といることで、雄介が好きなのか成瀬が好きなのか判らなくなる。破天荒に明るい雄介役の生田斗真も最高。坂口健太郎の成瀬も良かった。ハワイのヒロさんの三浦友和さんもぴったりでした。でも、成瀬の妻役の中村ゆりさんがあまりにもはまり役。こういう役は彼女にしかできない。本当にナイスなキャスティングでした。
ラストはこういう終わり方なのね。やはり成瀬が死なないと区切りがつかないということか。ちょっとだけ気になったのは健吾は誰が好きだったんだろう。