既にこの映画を見た人が、一様に「良くわからなかった」というように、やはり理解が難しい作品であり、解釈が多様にできる作品のようでした。おそらく大叔父は宮崎駿自身なんでしょう。彼がいる世界は死者とこれから生まれる人がいる世界。いや生きることを繰り返す輪廻転生の阿頼耶識の世界なのか。大叔父が世界を支えてきたことを考えると、その世界はジブリという組織なのかアニメ創作のメタファーなのか。積み木を重ねることは、新しい作品を作り出すこと。新しい作品を作る時、それぞれに役割があり、もちろん作品によって役割は変わるわけだけど、チームは変わらないのかな。いずれにせよ、ラストは新しい家族が旅立つとところ。つまり、大叔父がいなくなっても、新しい作品ができるということなのかな。あるいは夏子さんの子供は大叔父の輪廻転生か。少し前向きにとらえてみました。
監督：宮崎駿
脚本：宮崎駿
