りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

放生会

旧暦の9月9日、今日は重陽節句です。Wikiによると「中国では奇数のことを陽数といい、縁起がよいとされてきた。なかでも最も大きな陽数「9」が重なる9月9日を「重陽節句」と制定。無病息災や子孫繁栄を願い、祝いの宴を開いたことが起源とされる。
その一方、陽数が重なると災いが起こりやすく不吉だとも考えられており、よくないことが起きないようにと、9月9日には邪気を払う風習が根づいたともいわれている。」ということみたいです。

菩提寺ではこの重陽節句の日に放生会を行う慣習があります。今年で15年目らしい。この放生会とは、「捕獲した魚や鳥獣を野に放し、殺生を戒める宗教儀式で、インド由来の六道輪廻説と中国の孝が一体化する形で形成された。仏教では、眼前の動物は六道を輪廻する衆生であり、代々の父母であり、我が身であるとする。つまり、魚や鳥獣を野に放つという行為は親孝行にも通じる」という考え方のようです。で、今日は朝から菩提寺に。神仏習合の儀式を終えた後、鯉を池に放す。今年は檀家の参加が少なかったこともあり、私も鯉の放生を経験。それなりに良い体験ができたような気がします。

ちなみに、六道輪廻説とは輪廻転生のこと。人間に生まれている自分たちも、来世もまた人間に生まれ変わる保証はどこにもありません。現世での行いが良ければ、天道に生まれ変わる可能性もあり、悪ければ地獄に生まれ変わってしまう可能性もある。つまり生まれ変わる死後の世界は具体的に6つに分かれているという考え方。そして六道の6つの世界とは、苦難の多い順から地獄道、餓鬼道、畜生道修羅道、人間道、天道の6つの世界を意味する。なお、この輪廻の世界から逃れることを解脱といい、仏教はそれを目指しているんですね。