町田そのこさんの「52ヘルツのクジラたち」を読みました。昨年の本屋大賞作品。先日、「流浪の月」を読んでから、こちらも読んでみたいと思いました。ただ、やっぱりこの手の作品は馴染めないところがあって、この作品で一区切りかな。親からの虐待があって、DVがあって、誤解されて、理解されない人がいて、その人の声は誰にも届かない。ただ、特別な人だけその声を聴くことができて、理解しあえる・・・みたいな。非常に単純に言うとそういう構図。しかし、2年続けて本屋大賞作品がこういう方向って、世の中異常に傷つきやすくなっているのかな。眼に見える、判り易い暴力ではなくて、ちょっとした言葉が暴力となって自分の中に閉じこもってしまう人が多いってこと?自分たちの声が誰にも届かない。そんな辛い生き方をしている人が多いってこと?何だかとてもヤバいような気がしてしまいました。
[DATA]
今月の読書 7冊
1月からの読書 37冊