りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

羊と鋼の森

 宮下奈都さんの「羊と鋼の森」を読みました。さすが本屋大賞作品。主人公の外村が真摯にピアノの調律に向き合う姿勢に好感がもて、彼の周りにいる人たちの優しさが感じられる作品でした。作中に出てくるピアノが大好きな高校生和音が何よりもピアノが好きで、ピアノの練習を苦にしないように、そしてそれが故に特別な技術を身につけていくように、外村もピアノが持つ音をきちんと引き出すために技術を習得することを苦にせず練習する姿が意図しているのだろうけどダブりました。二人は最初はただ単に一生懸命なだけでだったけど、和音にとっては双子の妹由仁がピアノがひけなくなることを、外村は和音のピアノを調律することで、自分たちの目標みたいなものを見つけて成長のステージが一つ上がったようなところで作品が終わる。この先、二人はそれぞれの道でもっともっと成長し、一流になっていくのだろうけど、そこは読者の想像力にお任せ。それでも、とても良い作品に出合えた気がしました。

羊と鋼の森 (文春文庫)

羊と鋼の森 (文春文庫)

 

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