りおパパの日記

徒然なるままに。ドトールのコーヒーが好きです。

春、死なん

 紗倉まなさんの「春、死なん」を読みました。本にはもう一つ「ははばなれ」という小説も収録されています。紗倉さんはそのAV女優という職業柄、こうした小説という作品においても、どうしても「性」というものがテーマになってくるところがあるけど、この作品はいずれも群像に掲載された作品だけあって、純文学そのもの。そういえば、純文学こそそういう人間が持つ欲望のようなものが題材に取り上げられることを考えると、彼女の作品が純文学の世界にフィットするのは自然なことなのかもしれない。言い回し、独特です。どうしてこういう言葉を紡ぎだすことができるのか。恐らく彼女自身に蓄積された大きなストックのなせる技なんでしょう。作者の本職に左右されることなく全く自然な純文学作品という感じがしました。

春、死なん

春、死なん

  • 作者:紗倉 まな
  • 発売日: 2020/02/27
  • メディア: 単行本
 

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