今朝の日経新聞の記事。OECDの調査結果で、日本は読解力と数学的思考力でフィンランドに次いで2位(前回は1位だったらしい)。新たに追加された問題解決能力はフィンランドに並んで1位という好成績。ただ、記事は3分野で上位を占めた北欧諸国の数学的思考力が30~40代まで伸び続けていたのに対し、日本では24歳で頭打ちという警鐘を鳴らしていて、原因はリスキリングにあると指摘している。それから、日本の得点分布は中間層が厚く、広く一定の教育水準が得られていると評価されている一方で、おそらくなのだけど最上位の層は薄かったのではないかと・・・記事では、北欧では20歳以上を対象とした義務教育、高等教育レベルの教育を提供する学校が設置されている点など、日本の教育の在り方への問題提起がなされていた。それを一言でリスキリングというのかは疑問だけど、日本の教育は明らかに転換点を迎えているのは事実でしょう。社会もメンバーシップ型の一括採用を取りやめていく方向になるのではないかと思われる。ダイバーシティとかを考えていくと、個々人のキャリアパスとそれに必要な教育はどうしてもセットになる。分厚い義務教育の上に何を増築するか。問われている課題は大きい。